小川山 ルートファインディング

OGAWAYAMA 2418 m 2003/4/27~28 晴 2

堂々の金峰 瑞牆の北面 遠い小川山 静かな山頂

 

奥秩父の原生林の山。小川山は人の訪れることの少ない静かな山だ。
今回は瑞牆山荘より富士見平(幕営)〜八丁平〜小川山のピストンである。ロッククライマーたちはこの山ががメッカのようだが、当然このルートは通らない。懐の深いどっしりした登山である。瑞牆山荘近くの大きな駐車場にはたくさんの車がとまっている。ザックも日帰りサイズが多いので瑞牆山目当てであろう。富士見平小屋には4,5張りのテント。小川山にはトレースがないので瑞牆と金峰のセットか。我々もテントを張り、サブザックで小川山を目指す。瑞牆と小川山の分岐を過ぎてすぐに雪があらわれた。ビチョビチョの嫌な残雪である。今回はこの雪に苦しめられる。2人で膝までのラッセル。しまってる場所かと思うとつっぺる。体力は非常に消耗した。
2200m峰に到着した時には目の前に2ピークを越えて、その後ろにちょこっと見える小川山に、まだあんなに遠いのかと思わせる。この峰ともう1ピークは眺めがすばらしい。金峰は堂々と見え、瑞牆のこの角度は裏という感じがして小川山からぐらいのものではないだろうか。山頂まであと数十mというところで廻り目平からの登山道とぶつかる。頂上までトレースが続いている。ここまで来て他人のトレースを踏むと何ともガッカリするが、体力的にとても楽なので思わず笑みが出る。山頂はこれまでのピークより全然見晴しはきかないが人の訪れる事の少ない山らしくひっそりたたずんでいた。
今回のルートはとても不明瞭である。一番勉強になったことが同行者のルートファインディングである。広い尾根で自分がどこにいるのか不確かだった。木が朽ち果てていたり、倒木のため目印がわかりづらいというのもある。私がリーダーではビバークという事態になっていたかもしれない。

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